光酸化促進反応法/地下水利用(自家水道)のご提案
地下水供給システム医療関係では、地下水を利用した飲料水等の供給システムを導入するところが増えています。
使用する水道水は、この設備を導入したことにより水源が二重化され、災害発生時や水源の断水時等にも安定的に水を供給できることになります。
地下水処理の問題点
- 大阪市内及び周辺部の水はアンモニアやフミン質が含有している水で有名です。上町台地はどこを掘っても同じ様な水質であると言われています。また、阪神大震災などに代表される地震などの地殻変動による下水道菅の継目からの生活廃水の漏水、地下水脈の変化、近代産業における難分解性化学物質の製造による土壌汚染などによることがあげられます。
- 問題はこれらの成分を地下水を利用する上でどのように処理するのか?ということです。現実的に処理することは可能です。しかし、地下水を利用するメリットを見出す為には少々無理があります。現在、他社の主流は最終的には膜を使う手法ですがコストがあわない、アンモニアの脱窒が出来ない、塩素酸など問題を抱えている現場が多いのが現状です。
WATSの技術
塩素酸に関しては、アンモニアの出る井水に対して非常に困難な問題です。アンモニアを取るにはイオン交換にて処理することがベストという状況です。WATS光酸化では、アンモニアの脱窒に理論値以下で完了しますが、次亜の劣化により塩素酸が増加する為、分解などの今後研究が必要となっている為です。光酸化利用で塩素酸対策は少々お時間を頂く必要があります。しかしアンモニアに並ぶ井水での問題点では、フミン質があります。フミン質においては光酸化で対応が可能です。
井水の調査及び全ての設計・施工・メンテナンスを請け負い可能です。大流量タイプは新型光酸化装置がイニシャル面もカバーします。
水質検査に関して(大阪の某国立病院)
| 項目 | 原水 | 処理水 |
| 鉄及びその他化合物 | 0.64 | 0.03 |
| マンガン及びその他化合物 | 0.26 | 0.011 |
| TDS | 260 | 310 |
| TOC | 4.7 | 0.5未満 |
| PH値 | 7.3(19℃) | 7.6(18℃) |
| 色度 | 20度 | 1.2度 |
| 濁度 | 1.2度 | 0.2度 |
| アンモニア性窒素 | 12 | ND |
| 電気伝導度 | 43 | 51 |
| 塩素酸 | − | 0.36 |
| 臭素酸 | − | 0.001未満 |
| 過マンガン酸消費量 | 24 | 1 |
| 遊離塩素 | − | 0.4 |
| 結合塩素 | − | ND |
脱窒に関して
窒素の形態には有機態窒素(org-N)、アンモニウム態窒素(NH4+N)、硝酸態窒素(NO3-−N)、亜硝酸態窒素(NO2−N)があります。処理方法は窒素の形態、濃度、水量及び処理水基準により最適な方法を選択することとなります。高濃度のアンモニアを含む排水処理法としては、生物学的硝化・脱窒法がありますが、最終嫌気処理槽で発生する悪臭ガスの処理問題が残ります。また、化学的処理法としてアンモニアストリッピング法も適用されていますが、アンモニアのみしか処理できませんので、COD除去の問題が残ります。
| 処理方法 | 窒素の除去率(%) | 長所 | 短所 | ||
| NH4+−N | org−N | NO3-−N | |||
| アンモニアストリッピング法 | 85〜98 | − | − | アンモニアや硫安として回収できる | アンモニアだけしか適用できない |
| 活性炭吸着法 | − | 50〜90 | − | 疎水性の有機物を吸着できる | 使用済みの活性炭は、産業廃棄物となる |
| 不連続点処理法 | 80〜95 | − | − | 設備面積が小さい | アンモニアだけしか適用できない |
| オゾン酸化法 | 80〜95 | − | − | 汚泥が発生しない | 脱窒はできない |
| 逆浸透膜法 | 85〜98 | 60〜85 | 50〜70 | 設備面積が小さい | 再生排水中のアンモニア処理が必要 |
| イオン交換膜法 | 85〜98 | 60〜95 | 80〜90 | 設備面積が小さい | 有機物を強固に吸着し、交換能が低下する |
| 生物学的硝化・脱窒法 | T-Nとして 80〜95 |
除去能力が高く、メタンガスなどのエネルギー再利用が可能 | 腐敗槽で発生する硫化水素ガスなどの臭気対策が必要となる | ||
| 凝集沈殿法(石灰) | 5〜15 | − | − | 一部COD成分の除去が可能 | 大量の汚泥が発生する |
| 光酸化促進反応法 | T-Nとして 95 |
脱窒、COD除去、脱臭処理が同時に可能 | 高濃度の場合、ランニングコストが高い | ||
有機物(フミン質など)およびアンモニアを高濃度に含む地下水の処理について
従来、地下水は(汚染が殆ど無かった時代)塩素酸化法などに代表される一般的な除鉄・除マンガン処理法により生活用水として利用されてきました。又、地域(特に農村部)によってはそのまま飲料水として使用することも珍しくありませんでした。
更に、これらの地下水を温泉水(水温25℃以上)として使用する時は、無機物(鉄・マンガン・イオウ・塩素など)を多量に含む着色水を天然温泉として利用出来る場合を除いては前記と同じ処理方法が施されて使用されていました。(白湯として透明感を必要とする風呂用水は飲料水の水質基準より甘く設定されている場合が多い為です)
しかし、近年では従来の処理方法では処理が不可能な水質の地域が多く、そのため水質の分析項目も多くなり、同時に環境ホルモンなどの微量難分解性物質が問題化され飲料水適合基準の規制値も厳しくなりつつあります。
これらのことから単一の処理法だけでは水質の維持が出来ず、各種の処理技術の組み合わせが必要となってきました。その原因の大きな要因の1つは有機物(フミン質・アンモニア性窒素・硫化物など)の水中への含有量増大があげられます。
もともと、フミン質などの植物性有機物が多く含有している地下水の処理(特に色度・過マンガン酸カリウム消費量の問題)は困難を極めていましたが、近年においては前記の様に含有量が増大するとともにアンモニアなどのなどの窒素分および多種多様な化学物質が全国至るところの地下水に含有されるようになってきました。
これらの原因は、森林などの伐採による土壌本来の自浄能力の低下、又農業・林業において長年に渡り害虫駆除などの目的のために散布した農薬や化学肥料などに基因することがあげられます。(これらは従来の微生物などによる分解がなされない事が多い)
今後の生活において地下水の利用は、水質源として重要である事には間違いなく、より安全な水を確保する為に より良い技術が求められるようになりました。
一般的に普及している技術又は普及しつつ有る技術とその内容を一部ご紹介します
オゾン分解法
- オゾン(O3)の酸化力は強く、そのためオゾンの利用は昔から注目されてきました。国内でも大手と呼ばれる企業が数社オゾン発生装置の開発を進め20年前に比べると安価で消費電力も低くなった商品が出て来る様になり、その用途開発も進んで研究されております。
- 問題は、オゾンによる効率の良い酸化反応をいかにして行なうかと言う事です。つまり、逆に言えばオゾンの酸化力は強いと言われても意外にもこの反応効率が悪く理論上必要と言われているオゾンの量の10〜20倍ものオゾンを必要とする事が多く、その結果、実際にはオゾン発生器(オゾナイザー)とオゾン反応装置が大型になりイニシャルコスト・ランニングコスト・メンテナンスコストが大きくなってしまう事が多い様です。
- 残った廃オゾンはそのままでは有害で人体に影響を与えます。又、場合によっては浄化システムを構成している構造物(たとえば金属・樹脂など)を酸化作用により被害を与えるために、廃オゾンの処理システムも同時に考える必要があります。
- 水処理では特にオゾンによる過酸化物の生成が疑問視されている事も有りますし(特にオゾンではアンモニアを窒素ガスとして分解出来ません)更に、研究が必要と言われています。以上の事からオゾン単独の使用には十分に注意が必要です。
膜濾過法
- 目的に応じていくつかの種類が(MF・UF・RO)が有り、その選定が間違いなければ、かなり優れた能力を発揮します。(純水の製造まで可能)
- 問題はイニシャルコストとランニングコスト更にメンテナンスコストの全ての点で高い点です。もちろん、国内外の様々なメーカーは、それなりに良い技術を持ち合わせており前項のコスト面でも日々改善されつつあります。しかしながら今のところ、まだ十分とは言えません。特に、当初の1年間においてはイニシャルコスト・メンテナンスコストを安く設定して納入する場合が有り(業者によります)2年目、あるいは3年目以後においてはコスト面で問題を起こしているケースが目立っています。出来れば、契約時に最低でも五年間のランニングコスト・メンテナンスコストの保障が出来る事が重要と考えます。
活性炭による吸着法
- 構造も簡単で効果もすぐれています。イニシャルコストは安く、メンテナンスも簡単です。
- 問題は、高分子の溶解性物質は100g/kg前後とされており、実際のランニングコストが設計値より高くつく事が有ります。又、活性炭のみでは活性炭内に微生物の発生する事があり、メンテナンスにおいて特に注意が必要です。
- 使用済みの活性炭は、産業廃棄物として位置づけられており、廃棄の際に問題が起こりやすく事前に安全で低コストな処理方法を検討しておく必要があります
考察
その他、化学的物理的処理方法として他にも様々な物が有りますが、それぞれに長所・短所が有ります。処理システムを考える場合は、最終的には各々の処理方法を目的に合わせて、イニシャルコスト・ランニングコスト・メンテナンスコストを考え組み合わせる事が最善と考えられます。| 例えば、 | 活性炭+膜濾過 | |
| オゾン+膜濾過 | ||
| オゾン+活性炭 | ||
| 光酸化+活性炭 | ||
| 光酸化+膜濾過 | ||
| 光酸化+オゾン | などです。 |
光酸化促進反応(UV.AOP)処理によるプール水の浄化に関するページ
プール浄化システム機器仕様及びオゾン処理法との比較
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